アルコール依存症とは

ひとことで言えばアルコール(お酒)のコントロール障害です。
長期にわたる飲酒によりお酒をコントロールして飲めなくなる症状を言います。

  • アルコール依存症は病気です
    アルコール依存症は病気です
    厚生労働省では「アルコール依存症は病気である」と定義しています。
    私たちの多くは最初から問題飲酒者ではありませんでした。多くの飲めるみなさんと同様に楽しい飲酒も体験しています。しかし、長年にわたる大量飲酒の結果、 アルコールをコントロールして飲めない体質になってしまいました。
    結果として問題行動を起こすことが度重なるようになってきます。表の意識では考えなくとも、潜在的に何かおかしいと感じているのです。しかしお酒を止めることはできません。問題行動は次々に積み重なっています。そして、その葛藤から周囲が信じられないような行動をとってしまいます。問題飲酒を指摘する家族に暴言を吐いたり、 仕事先では嘘をついたりして自己防衛(お酒を取り上げられないよう)をしたりします。そして最後にはボロボロになり周囲からは異常性格との烙印をおされていきます。
    孤独になり身も心も病んでいくのです。
  • お酒をやめさせてくれる?
    アルコール依存症のタイプ
    • 常時お酒の切れないタイプ朝からお酒を飲んで仕事に出かけたり、仕事中に飲酒をしてしまうタイプです。
      当然、仕事が終わったあともダラダラと飲み続けます。お酒が切れると手が震えたりしますので飲んでいないと不安でたまりません。
    • 飲み出すと止まらないタイプお酒で大きな問題を起こした後お酒を一時断ったり、大量飲酒を続け体がアルコールを受け付けなくなります。しばらく飲酒からは遠ざかりますが、また飲み出すと前回と同じようにベロベロになっても飲み続けます。
  • 私たちは自らを酒害者と呼びます
    治癒しないが、回復はできる
    私たちは体験的知識として、
    「アルコール依存症は治癒しない病気、しかし回復はできる」
    と定義付けています。
    私たちは何年断酒しても、体質的な問題から一滴のお酒が原因で元の大量飲酒へと戻ってしまいます。性格の問題ではなく体質がそうさせてしまうからです。
    この問題の解決方法はただ一つ、断酒する以外にはありません。そうして、仲間と共に断酒を継続し続ける以外回復への道はありません。